(仮訳)分子系統により形態種Parmotrema pseudotinctorumおよびP. tinctorumの種認識が支持された
Roca-Valiente, B. et al. 2013. Molecular phylogeny supports the recognition of the two morphospecies Parmotrema pseudotinctorum and P. tinctorum (Parmeliaceae, Ascomycota). Vieraea. …. Available at: http://dialnet.unirioja.es/servlet/articulo?codigo=4532624 [Accessed July 9, 2014].
【R3-00892】2014/07/10投稿

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3行まとめ

Parmotrema pseudotinctorumP. tinctorumの種の境界を、ITSおよびmtSSUに基づく分子系統解析により再検討した。
アフリカ、アジア、オーストラリア、ヨーロッパ産の標本は強く支持される2つの単系統群に分けられ、この結果には裂芽の形態と基質が明瞭に反映されていた。
カナリア諸島における普通種は従来P. tinctorumとされたが、P. pseudotinctorumであることが示され、前者は乱獲により既に絶滅した可能性が示唆された。

(その他掲載種)

Parmotrema tinctorum (Despr. ex Nyl.) Hale
ウメノキゴケ
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Parmotrema pseudotinctorum
形態的に類似している(同種とされたこともある)
地衣成分としてアトラノリンおよびレカノール酸を含む
ITS+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり分布が汎世界的ではなくカナリア諸島、アフリカ、カーボベルデ諸島、インドに限られる
本種と異なり主に樹皮ではなく岩に発生する
本種と異なり裂芽が薄い円筒形ではなく厚く粗い膨らんだ形状である
ITS+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(その他掲載種)

Parmotrema pseudotinctorum (des Abb.) Hale
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Parmotrema tinctorum(ウメノキゴケ)
形態的に類似している(同種とされたこともある)
地衣成分としてアトラノリンおよびレカノール酸を含む
ITS+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり分布がカナリア諸島、アフリカ、カーボベルデ諸島、インドに限られるのではなく汎世界的
本種と異なり主に岩ではなく樹皮に発生する
本種と異なり裂芽が厚く粗い膨らんだ形状ではなく薄い円筒形
ITS+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される